礼文町郷土資料館

6月6日(火)
礼文町郷土資料館
礼文島の歴史を伝える土器や遺物、ニシン漁に関する展示、礼文島の風景写真など、さまざまな視点から礼文島について紹介している。
1階フロアでは礼文島に生息する動植物のパネルやトドの剥製、
遺跡から発掘された縄文時代の遺物などを展示。
文時代中期後半から後期を中心とする船泊遺跡の出土品の一部は、
国の重要文化財に指定されており、土器や石器の他、新潟県付近で採れるヒスイの装飾品や礼文島で作られた貝のアクセサリーなどが展示されている。
2階フロアでは約1000年前のオホーツク文化以降の遺物、
江戸時代の古地図や開拓期のニシン漁、島へ渡る航路の歴史、
昭和の漁具や民具などが展示されている。
https://rebun-museum.org/

礼文港付近 12:18
礼文島温泉「うすゆきの湯」 12:18
礼文町郷土資料館前の礼文港 12:38
礼文町郷土資料館エントランス 12:39
礼文町郷土資料館エントランス 12:39

礼文町郷土資料館エントランス 12:39
礼文町郷土資料館エントランス 12:39
礼文町郷土資料館エントランス 12:39
礼文島の成立と自然 12:40
日本列島は6,852の島から成り立っている。
北海道、本州、四国、九州、沖縄の5島は本土として扱われる。
本土を除く6,847の島は離島と呼ばれる。有人離島は418島ある。
北海道には、礼文島、利尻島、天売島、焼尻島、奥尻島の5島の有人離島がある。
礼文島の先史・歴史時代
礼文島の主な遺跡
縄文・続縄文文化と礼文島
北海道における縄文時代は12,000年前に始まった。
礼文島には約4,000年前に初めて人が定住した。
現在、中期後半以降の遺跡が13ヵ所見つかっている。
晩期の遺跡は1ヵ所しか見つかっていない。
15ヵ所の遺跡から続縄文時代の遺物が出土している。
浜中2遺跡やオションナイ2遺跡などの発掘調査が行われている。
上泊3遺跡と周辺の遺跡
4,000年前の円筒上層式土器が見つかっている。
島内最古の集落跡も見つかった。
上泊3遺跡出土遺物
礼文町文化財指定書・上泊3遺跡出土遺物 
平成27年3月2日 礼文町教育委員会
棒状骨製品、牙垂飾、弓状骨製品
石鏃、石銛先、石槍
石匙、削り器、石錐
石斧、砥石、石錘
浮子石皿
縄文土器 船泊上層式土器
船泊遺跡
明治23年には知られていた、平成10年発掘調査、
平成25年出土品の一部が重要文化財に指定された。
礼文島内の規制地・保護地
利尻・礼文・サロベツ国立公園、特別保護区、国有林ない保安林
礼文島の気候・風土
冷涼な気候、対馬暖流の影響あり
礼文島の地史・地質
6層の礼文層群は、1億年前以上の前の白亜紀時代の地層
礼文島の動物たち
熊や鹿、トカゲなどの爬虫類は生息していない。
キツネは駆除された。
礼文島の遺跡
礼文島 国内有数の「遺跡の島」
上泊3遺跡 礼文島最古の集落遺跡
縄文土器
円筒土器 縄文時代前期~中期
円筒土器文化圏
縄文人の移動ルート
船泊遺跡 島内の拠点集落
包含層出土土器及び骨角器
墓抗と人骨
墓抗群出土 副葬品
墓抗と人骨
船泊遺跡の縄文人 副葬品
貝製アクセサリーの製作に関する高度な技術を持っていた
ヒスイ:新潟県、アスファルト:新潟県、黒曜石・カンラン岩:北海道内
本州産の交易品
ヒスイ:新潟県、アスファルト:新潟県、サハリン、猪の牙、マクラ貝、タカラ貝、イモ貝
船泊遺跡出土品
2013年(平成25年)国の重要文化財に指定
人骨のDNAを解析して復元した縄文人の女性
復元・資料提供:国立科学博物館
特徴:年齢は40代、肌にシミが多い、縮毛、瞳は茶色
船泊遺跡23号墓人骨からの復元
目梨泊遺跡出土のっ青銅製金具
写真提供:枝幸町教育委員会
オホーツク文化の遺跡
香深井遺跡群
海の民オホーツク人の生活拠点
香深井5・6遺跡出土品
北海道指定有形文化財 礼文島出土の歯牙製女性像及び動物像
1972年(昭和47年)指定
北海道指定有形文化財 礼文島出土の歯牙製女性像
1972年(昭和47年)指定
北海道指定有形文化財 礼文島出土の動物像
1972年(昭和47年)指定
北海道指定有形文化財 礼文島出土の歯牙製女性像及び動物像
1972年(昭和47年)指定
浜中2遺跡の文化層
近世アイヌ文化期
オホーツク文化期
続縄文時代
縄文時代後期・晩期
石鏃          玉
石匙         垂飾
国指定重要文化財  管玉     鳥骨管玉
船泊遺跡10号墓
船泊遺跡12号墓
船泊遺跡15号墓
船泊遺跡16号墓
船泊遺跡6号墓
船泊遺跡9号墓
船泊遺跡7号墓
船泊遺跡5号墓
船泊遺跡24号墓
船泊遺跡23号墓人骨
2018年、ゲノムから復元
貝平玉
貝製品、貝平玉
貝垂飾、貝管玉未製品
船泊遺跡出土
第3段階、       第2段階、       第1段階
メノウ製石錐で両側から穿孔する、素材を円形に成形する、貝殻を割って素材にする
国指定重要文化財  鉢型土器、深鉢形土器
船泊遺跡
国指定重要文化財 貝平玉(ビノスガイ製)
国指定重要文化財 上の貝製品(マクラガイ製)、下の貝製品(タカラガイ製)
海を越えた品々
石から生まれた道具
島外とつながる土器、獲物が生んだ道具
国指定重要文化財 深鉢形土器 船泊上層式 包含層
国指定重要文化財 深鉢形土器 手稲式 包含層
国指定重要文化財 壺形土器 手稲式 包含層、小型土器 船泊上層式 包含層
国指定重要文化財 浅鉢形土器
国指定重要文化財 鉢形土器 船泊上層式 包含層
国指定重要文化財 深鉢形土器 入江式系 包含層
国指定重要文化財 深鉢形土器 入江式系 包含層
国指定重要文化財 鉢形土器 船泊上層式 包含層
国指定重要文化財 浅鉢形土器
国指定重要文化財 小型土器 船泊上層式 包含層
国指定重要文化財 壺形土器 手稲式 包含層
国指定重要文化財 深鉢形土器 ウサクマイC式 包含層
国指定重要文化財 深鉢形土器 ウサクマイC式 包含層
国指定重要文化財 深鉢形土器 ウサクマイC式 包含層
国指定重要文化財 深鉢形土器 手稲式 包含層
縄文文化と浜中2遺跡
亀ヶ岡式土器の流れをくむもの
北辺の続縄文文化
道南西地方の土器、道北地方の土器、道東地方の土器
続縄文土器
上泊3遺跡、上泊4遺跡、東上泊遺跡出土
続縄文土器
浜中2遺跡出土 続縄文時代前半
続縄文土器
浜中2遺跡出土 続縄文時代前半
彫り具、板状製品 浜中2遺跡出土 続縄文時代前半
槍先、鉤状製品、銛先、ヤス先
浜中2遺跡出土 続縄文時代前半
北辺の続縄文文化、縄文文化と浜中2遺跡
島外とつながる土器
浜中2遺跡 遺物包含層断面剥ぎ取り
初期の土器(香深井5遺跡5号住居跡)、草創期の土器(香深井2遺跡)
中期の土器
後期の土器
中期の土器(香深井5遺跡3号住居跡)
初期の土器
草創期の土器
末期の土器
香深井5遺跡
香深井6遺跡
香深井5、6遺跡出土品
牙製女性像、クマ牙偶(クジラの歯)
浜中2遺跡 オホーツク文化
クマ牙偶(クジラの歯)
浜中2遺跡 オホーツク文化
牙製女性像
浜中2遺跡 オホーツク文化
牙製女性像 ヒグマの子ども?が浮き彫り
牙製女性像 ヒグマの子ども?が浮き彫り
オホーツク文化の生業
海獣の狩人
続縄文時代
擦文文化と礼文島
礼文島では12ヶ所の「遺跡が見つかっている。
擦文:木目の跡が文様にみえることから名付けられた
香深井6遺跡出土状況
左側:針入れ
魚と家畜
オホーツク文化の人々が飼っていたイヌやブタは、大陸北東部から持ち込まれた集団
イヌ、カラフトブタの骨
魚の骨
オホーツク文化の生業
イシイルカ、鯨の骨
ヒレナガゴンドウ、ハクジラ
ハクジラ
海獣の狩人
アシカ、オットセイ、トド、ニホンアシカ、アザラシ
アシカ、オットセイ、トド、ニホンアシカ、アザラシ
ウ、ツル、コアホウドリ、アホウドリ
江戸時代の礼文島
場所請負制
江戸時代の漁場と海産物
煎海鼠(いりこ)、鯡(ニシン)、鮭、鱒、鱈、鮑、昆布、鯨
「北海道(北加伊道)」の名付け親・松浦武四郎
蝦夷地・択捉島・樺太の探査・報告、アイヌ人族・アイヌ文化の研究・記録、
明治政府の開拓判官になったが統治方針に憤り辞職、
その後、「馬角斎」(馬鹿臭い)と号し、各地を変遷、古物蒐集に終生を費やした。
レフンシリ島 絵図
西蝦夷地場所絵図 二十五レフンシリ島 絵図
ヘラ状製品、石製雁首と吸い口、古銭
近代アイヌ文化期
鉄製刀子、繊維製品、雁首、吸い口
近代アイヌ文化期
明治・大正時代の礼文島
昭和時代の礼文島

初期の住宅、土器
中期の住宅、土器
末期の住宅、土器
有孔石錘
オホーツク文化と礼文島
本州と北海道の時代区分
礼文島出土の歯牙製女性像及び動物像
オホーツク文化期、マッコウグジラの歯を使用、
北海道指定有形文化財
礼文島出土の歯牙製女性像及び動物像
歯牙製女性像
司馬遼太郎が「礼文島のヴィーナス」として紹介
歯牙製女性像
熊を表現した動物像
礼文島には熊は居ない、熊はオホーツク人にとって畏れ、敬う特別な動物と想像できる。
礼文島出土の歯牙製女性像及び動物像
礼文島出土の歯牙製女性像及び動物像
礼文島出土の歯牙製女性像及び動物像
久種湖からみる島の自然の移り変わり
縄文時代中期、後期、オホーツク文化期は樹木の減少と草地の拡大があった。
人間集団による燃料としての樹木の伐採があった。
礼文島出土の黒曜石石器の原産地推定
滝川、置戸、留萌蘂・岩山、赤井川、豊浦(蛍光X 線分析による推定)
遺物からみつかった植物の種
オオムギ、ハダカヌギ、キハダ、ウルシ属等
オホーツク文化期の食生活の復元
ニシン、ホッケ、他の魚類、貝類、ウニ
イヌとブタの餌の違い
イヌは人間側で飼われていた、ブタは放牧され飼育されていた。
オホーツク文化期の墓
浜中2遺跡の発掘調査の概要
国際共同研究の場としての礼文島
北海道の昆布
真昆布、羅臼昆布、利尻昆布、日高昆布、厚葉昆布、長昆布、細目昆布
昆布は寒流系の海で育つ海藻、北海道は昆布生産量の90%以上ある。

一夜漬うに
利尻昆布を食べて育ったエゾバフンウニ・キタムラサキウニの塩水付け
生うに 塩水パック
生うに 塩水パック
礼文・香深港 レンタカー 14:00
NISSAN NOTE e-POWER搭載車
e-POWERシステム
礼文・香深港 日産レンタカー(礼文観光レンタカー)返却 14:00
 

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